私たちの自然
第56巻 No.601 2015年11・12月号
特集 秋から冬の田んぼの野鳥
2 冬の田んぼに生きる —タゲリのくらし—(渡辺朝一)
5 タシギ —水田で越冬するシギたち—(桑原和之)
8 冬の田んぼはかけがえのない「なんにもない」場所(秋山幸也)
10 秋から冬の田んぼの風景(秋山幸也・神戸宇孝)
12 生きもののつながり 生きものピラミッド
秋から冬の田んぼの生きもの(宇根 豊)
14 春・初夏・夏・秋・冬(江戸家猫八)
16 国際シンポジウム『カワウとのつきあい方 〜アメリカ・ヨーロッパの取り組みから考えるウの管理〜』開催報告(加藤ななえ)
19 連盟だより
20 インフォメーション
21 2017年 日本の野鳥カレンダー写真募集
22 2015年(平成27年)年間目録
24 使用済み切手・カード類提供のお願い/商品の注文について/バックナンバーの提供について/会費の有効期限の見方/広告募集/編集後記
ネイチャーフォト
キクに集まる昆虫(伊藤信男)、珍しいツグミ類(江口欣照)、
ものまねの木<8>(杉崎光明)
表紙のことば
タゲリ(12月、埼玉県比企郡川島町にて撮影)
野口好博(東京都小金井市)
11月にもなると、殺風景な田んぼに「ミュー」と鳴くタゲリが、遠くロシア極東や中国東北部から日本にやってきて一冬を過ごします。
白いお腹と緑や赤紫色の光沢のある羽を持つタゲリは、何故か上品に見え、「田んぼの貴婦人」とまで言われています。
この個体には、薄茶色の羽縁が明瞭にあるので幼鳥のようです。